アニメーション「おかあちゃんごめんね


昭和20(1945)年7月10日、大阪の古い町、堺を襲った空襲。
爆弾が雨のように降ってくる中、炎にまかれた親子の悲劇を描いた人形アニメ。(26分)
原作:早乙女勝元(草土文化刊) 脚本:板谷紀之
監督:河野秋和 企画・製作:山口逸郎
昭和60(1985)年製作 ©翼プロダクション

7月13日(土)・8月1日(木)
各日11:00/14:00

映画「父と暮せば」


広島の原爆で父を亡くした美津江は、生き残った自分への負い目から、心惹かれる男性への思いを抑え込んでいた。
そこへ亡くなった父の幽霊が現れる。(99分)
平成16(2004)年劇場公開作品。
原作:井上ひさし 監督:黒木和雄 脚本:黒木和雄・池田眞也
出演:宮沢りえ 原田芳雄 浅野忠信 ©2004「父と暮せば」パートナーズ

7月16日(火)・8月6日(火)・8月 30日(金)
11:00/14:00

ドキュメンタリー「湾生回家」


台湾全土で16万人が笑い、涙したドキュメンタリー。戦後まもなく、生まれ育った地・台湾を離れざるを得なくなり、今なお”故郷”に熱い想いを持ち続ける日本人、「湾生」の再会と発見を追った作品。
平成27年(2015年)製作
監督:ホァン・ミンチェン(黄銘正)©田澤文化有限公司

7月17日(水)・7月25日(木)・ 8月21日(水)
11:00/14:00

映画「異国の丘」


抑留者の間で歌われていた𠮷田正作曲「異国の丘」をモチーフとした、抑留者の日本送還に関する米ソ協定が成立した頃の様子を描いた作品。(90分)
原作:芹沢光治良「夜毎の夢に」(真光社 1948年刊)
昭和24(1949)年公開
監督:渡辺邦男 出演:上原謙・花井蘭子・𠮷田正ほか。 ©国際放映

7月18日(木)・8月29日(木)
11:00/14:00

映画「私はシベリヤの捕虜だった」


映画カメラマンの実際の抑留体験をもとに、戦争終結後、シベリアで強制労働を強いられた主人公たちが過酷な労働、寒さ、飢えの日々を堪え忍び、帰国するまでを描いたセミドキュメンタリー映画作品。
長く存在が不明であったが平成25(2013)年に米国で発見された。(86分)
昭和27(1952)年公開 製作:シュウ・タグチ・プロダクションズ
監督:阿部豊・志村敏夫  ©TAGUCHI,Yasushi

7月19日(金)・8月9日(金)・8月23日(金)
11:00/14:00

ドキュメンタリー「タリナイ」


1945年4月。
ひとりの日本兵が戦地マーシャル諸島で命を落とした。
補給が絶たれたことによる飢えであった。
亡くなる数時間前まで書かれた日記と遺言は戦後奇跡的に生き残った戦友から遺族のもとへ届けられた。

2016年4月。
74歳になった息子はマーシャル在住歴のある若者3人とともに父が過ごした最期の地をめぐる旅に出た。
今もなお戦跡とともに暮らす島のひとびと。
マーシャル語の中に残る日本語。
「タリナイ」が意味するもの。

わたしたちが忘れようとしてきた記憶がさまざまなかかたちで問いかけてくる。(93分)

監督・プロデューサー:大川史織 プロデューサー:藤岡みなみ
平成30(2018)年公開 ©春眠舎

7月20日(土) 11:00
8月7日(水) 14:00

アニメーション「キクちゃんとオオカミ」


昭和20(1945)年の満州(現・中国東北部)からの引揚げ途中、病気のため置き去りにされた少女と、少女を救った一匹のオオカミの交流を描いた作品。(45分)
原作:野坂昭如の戦争童話集「年老いた雌狼と女の子の話」
平成20(2008)年公開 ©ケイツー/シンエイ

7月22日(月)・8月5日(月)・8月19日(月)
11:00/14:00

映画「樺太1945夏 氷雪の門」


敗戦間際の樺太にソ連軍が侵攻を開始し、8月20日真岡の町に上陸。
緊急の電話連絡を受信するため、職場にとどまった9人の女性電話交換手の悲劇を描いた作品。 (120分)
原作:金子俊夫「北海タイムス連載 樺太1945年夏 樺太終戦記録」
昭和49(1974)年公開
監督:村山三男 出演:二木てるみ・岡田可愛・藤田弓子ほか
©「氷雪の門」上映委員会

7月23日(火)・8月20日(火)・8月27日(火)
11:00/14:00

アニメーション「凧になったお母さん」


昭和20年夏、B29が落とした焼夷弾は、街を火の海に変えた。
カッちゃんはお母さんに連れられて近くの公園に避難するが、火は次第にふたりに忍び寄る。(45分)
原作:野坂昭如 戦争童話集 「凧になったお母さん」
平成14年(2002年)制作 ©ケイツー/シンエイ

7月24日(水)・8月8日(木)
11:00/14:00

アニメーション「チョッちゃん物語」


黒柳徹子さんの母で、”チョッちゃん”こと黒柳朝さんの生き方をモチーフに描いた家族の愛の物語。(80分) 平成8(1996)年製作。
原作:黒柳朝 監督:ときたひろこ 脚本:朝倉千筆・ときたひろこ

7月26日(金)・8月13日(月)
11:00/14:00

アニメーション「かんからさんしん」


太平洋戦争末期、沖縄は米軍の猛爆撃を受けた。「生きる」ことの意味をかんからさんしん(空き缶やパラシュート糸でつくった手作り三味線)にのせて唄う人々と、沖縄戦の悲惨さがアニメーションによって鮮明に描かれた作品。(78分)
平成元年(1989年)公開
原作・脚本:嶋津与志 監督:小林治

7月29日(月)・8月16日(金)・8月26日(月)
11:00/14:00

大学生制作ドキュメンタリー ―体験した人の数だけ、真実がある―


大学生たちが満州・台湾・沖縄・樺太の歴史をたどりながら、一人一人の戦争体験の記憶を映像で伝える作品。

7月30日(火)・8月28日(水)
11:00/14:00

ドキュメンタリー「見附と満蒙開拓団~わたしのまちの記憶~」
制作:敬和学園大学(新潟)、一戸ゼミ 2017年(16分)。
祖父が満蒙開拓青少年義勇軍の一員であったことを知った学生が、引揚者の足跡をたどりその語られざる歴史を考える作品。


ドキュメンタリー「銃を置いた兵士たち―消えていく沖縄戦秘話―」
制作:北星学園大学(札幌)、阪井研究室映像制作チーム 2015年(17分)。
沖縄県の阿嘉島で行われた米軍と日本軍の和平交渉を追いながら、知られざる沖縄戦の記憶をたどる作品。


ドキュメンタリー「『私は何者であるのか…』―ある台湾人学徒の証言―」
制作:中央大学(東京)、FLP松野良一ゼミ 2018年(20分)。
台湾人と日本人のはざまで苦悶した学徒が戦争に翻弄された人生をたどりながら、悲恋のゆくえを追う作品。


ドキュメンタリー「ここで降りたがために、今がある。~昭和の大横綱 大鵬の物語~」
制作:稚内北星学園大学(稚内)、樺太プロジェクト 2018年(15分)。
樺太から引揚げた一家族が紙一重で逸れた三船遭難事件をたどりながら、大鵬が誕生した秘話に迫る作品。

アニメーション「満蒙開拓と少年たち 蒼い記憶」


長野県と満州(現・中国東北部)を舞台に、満蒙開拓青少年義勇軍に志願した少年の目を通して、戦中から終戦までの満蒙開拓の様子を描いた作品。(90分)
原作:まさきまき・満川尚美「蒼い記憶」
漫画シリーズ戦争 第1巻 草土文化(1991年刊)
平成5(1993)年公開 ©満蒙開拓・映画製作委員会

7月31日(水)・8月22日(木)
11:00/14:00

ドキュメンタリー映画「葛根廟事件の証言」


終戦の前日、満州の葛根廟でソ連軍の攻撃を受け、1,000 名以上の民間の日本人が虐殺された事件について、生存者や遺族、関係者の証言から、その全容を辿る。(74分)
平成29(2017)年製作 監督・製作:田上龍一
「福岡インディペンデント映画祭2018」最優秀ドキュメンタリー作品。

8月14日(水) 11:00/14:00
8月18日(日) 11:00

平和祈念展示資料館 (総務省委託)