「次の世代につなぐ課外授業~証言で知る戦争」


引揚げを体験した二人の女性が、戦争に翻弄されたそれぞれの人生を、女子大生たちに語ります。元NHKアナウンサーの好本惠さんと共に戦争の記憶をつなぐ大切さを考えます。(約80分)

●7月30日(土) 14:00~

出演:福岡澄子さん(引揚体験者) ※写真上
   田中信子さん(引揚体験者) ※写真中
   好本惠さん(十文字学園女子大学 文芸文化学科 教授)※写真下
   十文字学園女子大学の皆さん

■■出演者プロフィール■■
福岡澄子(ふくおかすみこ)
昭和11(1936)年4月、満州(現・中国東北部)・大連生まれ。
昭和14(1939)年5月、貿易商社に勤める父の転勤先パリに移る。
昭和19(1944)年8月、連合国軍の攻勢に伴い、パリからベルリンへと逃避。
昭和20(1945)年5月、ソ連軍の護衛により、ベルリンからモスクワへ。
さらに、シベリア鉄道で満州へ向かう。
奉天(現・瀋陽)で避難生活を送り、そこで終戦を知る。
昭和21(1946)年7月、葫蘆島から山口県の仙崎港に引揚げ。

田中信子(たなかのぶこ)
昭和14(1939)年3月、満州(現・中国東北部)・黒龍江省生まれ。
新潟県から満州に渡った開拓団で最初の子どもとして生まれる。
昭和20(1945)年8月、開拓村で終戦を知る。
10月、匪賊に襲われ母を失い、自身も肩を負傷する。
その後、祖父ら家族5人でハルビンまで徒歩で逃避行。
ハルビンから列車で満州を南下。
昭和21(1946)年、葫蘆島から京都府の舞鶴港に引揚げ。

好本惠(よしもとめぐみ)
十文字学園女子大学文芸文化学科教授・元NHKアナウンサー。
「きょうの料理」「すくすく赤ちゃん」「NHK俳壇」などを長く担当。現在はNHK番組 「TVシンポジウム」のコーディネーター、「100分de名著」のナレーションをする他、式典・コンサートの司会を務めることも多い。著書に『話しことばの花束』(リヨン社)などがある。NHK文化センター講師。
2015年長野と和歌山で行われた昭和館・しょうけい館・平和祈念展示資料館主催の『戦後70年3館合同企画講演会「伝えたい あの日、あの時の記憶」』の司会を務める。

平和祈念展示資料館 (総務省委託)