戦後77年を迎える今夏、知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)と平和祈念展示資料館(東京都新宿区)は、両館の所蔵資料を通して、戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えるための交流展を開催します。

昭和20(1945)年5月、従軍カメラマンとして最前線で活動していた小柳次一は、熊本県の健軍飛行場で義烈空挺隊に密着取材を行いました。隊員が出撃する直前までかたわらで過ごし、家族への遺書や手紙をしたためて爆撃機に搭乗する最期の姿を収めます。死地へおもむく隊員にカメラを向けるのはやるせないことでしたが、全てを記録しなければいけないと自分に言い聞かせて撮影しました。
終戦から20年後の昭和40(1965)年、小柳は戦争写真展を開催し、義烈空挺隊の勇姿を公開します。それは、残された家族に対する自身のつとめであり、亡くなった隊員への鎮魂の想いでもありました。
本交流展では、小柳の軌跡を振り返るとともに、写真や遺書・手紙を通して、義烈空挺隊員の素顔に迫ります。

◆チラシPDF版はこちら

日 時2022年7月15日(金)~9月30日(金)
9:00~17:00 (入館は16時30分まで)、年中無休
会 場知覧特攻平和会館 企画展示室
(鹿児島県南九州市知覧町郡17881)
入場料小中学生 300円(団体240円)
高校生以上 500円(団体400円)
主 催知覧特攻平和会館、平和祈念展示資料館

知覧特攻平和会館の情報はこちら

小柳次一
昭和13(1938)年から終戦までの長期にわたり、主に陸軍嘱託の従軍カメラマンとして、中国各地やフィリピン、九州の陸軍飛行場などで撮影を行った。

●義烈空挺隊
アメリカ軍占領下の沖縄北・中飛行場に強行着陸し、敵航空機や施設の破壊工作を行うために編成された部隊。昭和20(1945)年5月24日、熊本県の健軍飛行場から出撃した。

関連イベント


両館の学芸員によるギャラリートーク
7月16日(土)、8月20日(土)
時間:10:30~ 、14:00~(各回約30分)
場所:知覧特攻平和会館 企画展示室

講座「小柳次一が撮影した義烈空挺隊」
7月23日(土) 、8月6日(土)
時間:10:30 ~、14:00 ~(各回約30分)
場所:知覧特攻平和会館 講話室
定員:各回30名(先着順)
※8月20日(土)に予定していました講座は、両館の学芸員によるギャラリートークに変更となりました。

搭乗機内で待機する新藤少尉[右]
(平和祈念展示資料館 所蔵)
新藤少尉が出撃前に妻へ宛てた手紙
(平和祈念展示資料館 所蔵)
義烈空挺隊員の血書
(知覧特攻平和会館 所蔵)
写真展で夫に“再会”した長谷川少尉の妻ともらい泣きをする小柳
(平和祈念展示資料館 所蔵)

平和祈念展示資料館 (総務省委託)