1945(昭和20)年8月以降、ソ連・モンゴル軍は60万人余りの人々を連行・抑留し、強制労働を課しました。抑留者が大変な労苦を経験したことは言うまでもありませんが、大変だったのは当人ばかりではありません。見落とされがちではあるものの、その陰には、言葉にならないほどの苦悩を抱え続けた、残された数百万人の留守家族がいたのです。
無論、留守家族にとって、身内が何年も帰還しないこと自体が耐え難い精神的苦痛ですが、加えて、成人男性(家父長)中心の社会だった当時の日本では、抑留者の不在は経済的・社会的な困難に直結しました。そのため、抑留者の早期帰還を求めて運動を起こす者もいれば、抑留者の帰還を待つ生活に耐えきれず別の家庭を築く者もいました。あるいは抑留者の死を知らされて絶望する者もいれば、ソ連に遺品の返還を求める者や、遺族同士の相互扶助を始める者もいました。
2026年は抑留者の帰還が始まってから80年の節目の年に当たります。本企画展では、聞こえの良い美談には収まらない、様々な抑留者の留守家族の生の姿を手紙や写真などで紹介します。
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| 日 時 | 2026年1月20日(火)~4月19日(日) 9:30~17:30 (入館は17:00まで) 休館日:毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、2月1日(日) 会期中に一部資料の展示替えを行います。 |
| 会 場 | 帰還者たちの記憶ミュージアム 企画展示コーナー |
イベント (予約不要 参加無料)
■担当学芸員によるギャラリートーク■
1月24日(土)、2月15日(日)、3月15日(日)、4月19日(日)
各日13:00~(約40分)
■体験者による語り部お話し会■
2月15日(日)、3月15日(日)、4月19日(日) 各日14:00~(約60分)
抑留体験者の方々が登壇予定です。なお、語り部さんのご都合やご体調により、登壇者が急遽変更になる場合や、会場とご自宅をオンラインでつなぐ形式になる場合がございますので、最新情報をホームページやSNS等でご確認ください。

















