さきの大戦時、多くの日本の将兵たちが南方の戦地へ派遣されました。その地で彼らが見た風景やそこに暮らす人々、風俗、戦友の姿などを描き残した絵画を展示します。緊迫感のある戦闘の場面ではなく、なぜ彼らはこの絵を描いたのでしょうか。また、絵を描くことはどのような意味を持っていたのでしょうか。
 本企画展は、二松学舎大学文学部歴史文化学科 林英一ゼミナールのご協力のもと、描き残した人のどんな思いが読み取れるのかなどを次世代を担う若者の視点で考え、選んだ絵画も展示します。絵画は単なる「過去の記録」ではなく、いまを生きる私たちへ、戦争や平和とは何かを問いかけているようです。絵という表現を通して、戦地に赴いた一人ひとりの人間に寄り添います。

◆チラシPDF版はこちら

日 時 2025年10月15日(水)~2026年1月18日(日)
前期:10月15日(水)~11月24日(月・休)、後期:11月26日(水)~1月18日(日)
9:30~17:30 (入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日(祝休日の場合はその翌日)、12月28日(日)~1月5日(月)
会 場 帰還者たちの記憶ミュージアム 企画展示コーナー

イベント (予約不要 参加無料)


■ギャラリートーク■
10月19日(日)、11月16日(日)、12月21日(日)、1月18日(日)
各日13:00~(約30分) 


■二松学舎大学文学部歴史文化学科の林 英一准教授とゼミ生、学芸員によるトークイベント■ 
10月25日(土) 14:00~(約60分)

およそ80年前に戦地で描かれた作品について、次世代を担う若者たちとともに語り合います。

同時開催


■ 特別展示「映画『ペリリュー-楽園のゲルニカ-』を知る」■
2025年10月15日(水)~2026年1月18日(日)

生き残る、ふたりの約束― 
武田一義(白泉社)原作のマンガ『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』が映画化され、12月5日(金)より全国公開となります。太平洋戦争における激戦地の一つ、パラオ南西部のペリリュー島での戦いを描いた本作。若者たちが戦地で過ごした史実に基づく物語をもっと知ってもらうため、作品の魅力を紹介するパネルや原作マンガの原画パネルに加え、当時を思わせる現地で撮影した写真などを館内で特別展示します。

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』2025年12月5日(金)全国公開配給:東映©武田一義・白泉社/2025「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」製作委員会監督:久慈悟郎、声の出演:板垣李光人 中村倫也 他

関連企画


戦後80年 帰還者たちの記憶ミュージアム×二松学舎大学 合同展
「私たちが伝える戦争~南方へ従軍した兵士たちの記憶」■
11月2日(日)11:00~17:00、11月3日(月・祝)10:00~15:00

二松学舎大学 九段キャンパス2号館2階 特設会場(東京都千代田区三番町6-16)
二松学舎大学でも、南方に赴いた兵士に関する展示を行います。詳しくは後日ホームページにて公開します。

帰還者たちの記憶ミュージアム × 二松学舎大学 合同展「私たちが伝える戦争 南方へ従軍した兵士たちの記憶」と 帰還者たちの記憶ミュージアム企画展「兵士たちの目線~南方で描かれた記憶」の2会場をめぐると、オリジナルグッズがもらえます!
グッズ受け取りには、当館あるいは合同展会場で配布される引換券が必要となります。ぜひご参加ください!

軍事郵便葉書に描かれた自画像 ©石津博典(通期)
「医務室からの椰子林の風景」©満川元行(通期)
「ナイボルの海浜」 ©野村克己(通期)
「パレンバンにて」 ©石津博典(後期)
「対空射撃 石田一等兵」©石津博典(通期)

平和祈念展示資料館 (総務省委託)