異国の丘で、生と死を見た。

今回の企画展では、満州(現・中国東北部)で亡くなった満蒙開拓青少年義勇軍の仲間や、シベリア抑留で命を落とした戦友たちへの“鎮魂の思い”を描いた宮崎静夫(1927年~2015年)の作品をご紹介します。
宮崎は14歳で満蒙開拓青少年義勇軍に志願し、満州に渡り、17歳の時に終戦を迎えますが、その後4年間シベリアに抑留され、1949年8月に帰国を果たします。その間、多くの友の死を見てきました。生きて還った宮崎は、洋画家海老原喜之助の下で絵画を学びます。1970年の夏からは〈死者のために〉というシリーズを描き始めます。それは、シベリアや満州で亡くなった者への悼みや鎮魂の願いを描くことを決意したからです。
〈死者のために〉の表現は人物、鳥、花、風景、静物など極めて写実的ですが、情景や場面、出来事を具体的に描いているわけではありません。戦闘や残虐な場面はなく、また声高に戦争の悲惨さを訴えるようなものではありませんが、若くして不条理な死に直面した者への鎮魂の想いや、残された老婆や老爺の悲しみやむなしさが溢れています。そこには静かな悔恨の想いや平和への願いが横たわっているのです。

※2021年1月12日(火)の休館日に、展示替えを行います。
《異国の丘》以外のすべての作品が入れ替わります。

◆チラシPDF版は こちら

日 時2020年12月1日(火)~2021年2月21日(日)
前期:2020年12月1日(火)~2021年1月11日(月・祝)
後期:2021年1月13日(水)~2021年2月21日(日)
9:30~17:30 (入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、
年末年始(12月28日(月)~1月4日(月))、
住友ビル全館休館(2月7日(日))
会 場平和祈念展示資料館 企画展示コーナー

◆宮崎静夫作品は九段ギャラリーでも展示します
新宿だけでなく、九段下にも足をお運びください。
展示期間:2021年2月10日(水)~2021年2月16日(火)
九段生涯学習館2階 九段ギャラリー特別展示 東京都千代田区九段南1-5-10

《異国の丘》(通期)
《墓を訪う》(前期)
《風の調べ》(前期)
《雲を曳く》(後期)
《業火(記憶と予感)》(後期)