平和祈念展示資料館では他館と連携した交流展を行っています。今年度は山口県長門市の香月泰男美術館と連携し、平和祈念交流展を開催します。
この交流展では、香月泰男美術館のご協力により、ほとんど館外へ出ることのなかった香月のシベリア抑留関連の作品と、家族の情愛を描いた作品を紹介し、あわせて香月が入隊以来手放すことのなかった絵具箱やハイラルから出した軍事郵便なども展示します。

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日 時平成30年9月4日(火)~10月28日(日)
9:30~17:30 (入館は17:00まで)
休館日:9月10日(月)、18日(火)、25日(火)
    10月1日(月)、9日(火)、15日(月)、22日(月)
会 場平和祈念展示資料館 企画展示コーナー

◎前期と後期に分け、一部展示替えを行います。
●前期:9月4日(火)~9月30日(日)
●後期:10月2日(火)~10月28日(日)

■香月泰男美術館の情報はこちら

関連イベント


■ギャラリートーク■
●9月22日(土) 14:00~14:30 (約30分) 解説:丸尾いと(香月泰男美術館学芸員)
●10月7日(日) 13:00~13:30 (約30分) 解説:平和祈念展示資料館学芸員

■講演会「香月のシベリアと家族」■
●9月23日(日・祝) 14:00~15:00 (約60分) 講師:丸尾いと(香月泰男美術館学芸員)

香月泰男
戦後日本美術史を代表する洋画家。1911(明治44)年、山口県大津郡三隅村(現・長門市三隅)に生まれる。シベリア抑留の体験をもとにした57点の油彩からなる《シベリヤ・シリーズ》が代表作。生まれ育った三隅の地で亡くなる直前まで創作活動を行った。ふるさとの自然や愛する家族を題材とした絵画や、廃材を利用して作った「おもちゃ」と呼ばれるオブジェも人気を博す。

香月泰男美術館
1993(平成5)年、香月家からの寄贈を受け、香月泰男が生まれ育った山口県長門市三隅に開館した美術館。初期から晩年までの油彩画、香月独特の墨を使った素描画、「おもちゃ」と呼ばれる手のひらサイズのオブジェなど、多様な作品を所蔵している。

(シベリヤ・シリーズ)《避難民》1969年
絵具箱
《母と子》1968年
制作の合間の一服 (1971年撮影)
平和祈念展示資料館 (総務省委託)