平和祈念展示資料館では他館と連携した交流展を行っています。この度は、岐阜県郡上市たかす開拓記念館と連携し平和祈念交流展を実施します。
昭和4(1929)年に始まった世界恐慌が年々深刻さを増していく中、昭和6(1931)年に満州事変が起こり、翌年に「満州国」が建国されます。やがて、農村の次男、三男の救済や日本軍の食糧確保、軍事的防備などを目的に、満州への開拓移民が計画され、国策事業として多くの開拓民が満州へと送り出されました。現在の岐阜県郡上市からも、11の開拓団が編成され、満州へと入植しました。しかし、昭和20(1945)年8月、ソ連侵攻と敗戦により、開拓団の人々は満州で築いた全てを失い、着の身着のままの姿で日本へ帰ることになったのです。未来を夢見て海を渡った郡上の人々の姿と、帰国までの苦難の日々を、たかす開拓記念館所蔵の資料とともに紹介します。

日 時平成29年4月25日(火)~6月25日(日)
9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日
祝日または振替休日の場合はその翌日
※ 5 月8 日(月)は特別開館します。
会 場平和祈念展示資料館 企画展示コーナー

関連イベント


講話会「たかす開拓記念館と琿春高鷲開拓団」

郡上市高鷲町文化財保護協会会長の馬渕旻修氏による、たかす開拓記念館の紹介と、満州へ渡った琿春高鷲開拓団についての講話会を実施します。(約60分)
日時:6月10日(土)
          14:00~

郡上おどりin 平和祈念展示資料館

郡上市の協力により地元の保存会の皆様をお招きし、国指定重要無形民俗文化財「郡上おどり」を解説とともに実演します。(約50分)
日時:6月24日(土)
          11:00~

映画・ドキュメンタリー上映会

「嗚呼 満蒙開拓団」
約27万人のうち約8万人が帰国できないまま命を落とし、多くの残留孤児や残留婦人を生みだした満蒙開拓団。日本人公墓の墓参ツアーの同行取材で得た、貴重な証言によるドキュメンタリー。(120分)
製作:工藤充 演出:羽田澄子 平成20(2008)年製作 ©自由工房
日時:5月13日(土)
          14:00~

「葫蘆島大遣返 日本人難民105 万人 引揚げの記録」
当時の数少ない記録写真や中国の協力による現地調査や関係者の証言をもとに、満州(現・中国東北部)に居留していた在留邦人105万人の引揚港となった葫蘆島を描いた作品。 (102分)
製作・脚本・演出:国弘威雄 演出・編集:松井稔 写真:飯山達雄 
監修:新藤兼人 ナレーター:久野綾希子 平成9(1997)年度作品 ©葫蘆島を記録する会
日時:5月27日(土)
          14:00~

「はじめ嬉しく、あと悲し  十代の若ものたち、青春の軌跡」
戦争の時代、少年少女たちの夢はなんだったのか?夢をかなえるため、それぞれの道を歩んだ5人の青春を描いた作品(94分)
製作:吉丸昌昭 監督:長尾栄治 平成25(2013)年製作 ©ユニモト
日時:6月3日(土)
          14:00~

体験者証言集の上映

たかす開拓記念館が所蔵する体験者の証言映像を上映します。(約50分)
会期中、イベント時を除く毎日14:00~

平和祈念展示資料館 (総務省委託)