平和祈念展示資料館では、語り部を通して、さきの大戦における体験者の労苦を伝える機会として、「語り部お話し会」を開催しています。
9月は上野辰熊さん(元兵士)と近田明良さん(抑留体験者)が自身の体験を語ります。

日 時9月16日(日)、17日(月・祝)
各日14:00~ (約60分)
会 場平和祈念展示資料館 ビデオシアター
参加費無料
出演者9月16日(日) 上野辰熊さん(元兵士)
「特攻寸前で終戦となった少年飛行兵」

9月17日(月・祝) 近田明良さん(抑留体験者)
「生死を分けた1万キロ
 シベリア~ウクライナでの抑留生活」

■■プロフィール■■
上野辰熊(うえのたつくま)

昭和3(1928)年3月、山口県生まれ。
昭和18(1943)年10月、陸軍少年飛行兵として大刀洗陸軍飛行学校に入校。
陸軍生徒として基礎訓練を受ける。
昭和19(1944)年4月、飛行兵採用、同校京城教育隊へ配属。
九五式中練(赤トンボ)による飛行訓練を受け、操縦技術を習得。
8月、平壌(現・ピョンヤン)で九九式襲撃機の搭乗員となり、
助教要員として訓練や特攻機の受領輸送などに従事する。
昭和20(1945)年5月、鹿児島県の万世飛行場で沖縄航空作戦中の飛行第66戦隊に転属、
出撃待機するが、沖縄戦が終結したため、大刀洗北飛行場へ転進。
終戦後、部隊は解散し、山口県の叔父の家で生活を送る。

近田明良(ちかだあきよし)

大正14(1925)年9月、東京都生まれ。
昭和20(1945)年2月、大学在学中に召集され、満州(現・中国東北部)のジャムスへ渡る。
同年6月、奉天(現・瀋陽)に移動し、三菱重工業で技術兵として機関銃などの兵器を製作。
11月、シベリアのザバイカル地区へ抑留され、伐採作業に従事する。
昭和21(1946)年8月、1ヶ月かけて、ウクライナのサボロジェ第100収容所に到着。
発電所の復興作業や衣服修理作業などを行う。
昭和23(1948)年11月、ナホトカから京都府の舞鶴港に復員。

※お席に限りがございますので予めご了承ください。
※都合により出演者が変更になる場合がございます。
※次回の定期語り部お話し会は、10月21日(日)です。

平和祈念展示資料館 (総務省委託)