満洲からの引揚げを経験した人々の手記には、移動の道のり、不安や恐怖、家族や周囲の人々との関わりなど、一人ひとりの体験が具体的な言葉で残されています。本サイエンスカフェでは、AIを用いて、労苦体験手記『平和の礎』に記された場所、出来事、感情、人間関係などを分析し、無数の「ひとり」が紡いだ記憶から何が見えてくるのかを紹介します。AIは、過去を機械的に「解読」したり、歴史の正解を与えたりするものではありません。むしろ、多くの手記を横断的に読み、見落とされがちな言葉やつながりに気づくための手がかりになります。満洲引揚げの記憶に向き合いながら、歴史資料をAIとともに読むことの可能性と難しさについて、一般の方にもわかりやすくお話しします。
◆チラシPDF版はこちら
※定員は70名様です。先着順でご案内します。
※定員になり次第ご案内を終了します。
※イベント当日の同時配信は行いません。後日、公式YouTubeチャンネルにて期間限定アーカイブ配信を行う予定です。
| 日 時 | 2026年9月23日(水・祝) 14:00~15:30 |
| 料 金 | 無料 |
| 会 場 | 帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館)ビデオシアター |
| 主 催 | 日本学術会議 日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究A「分断する国際政治における国際協調とガバナンスの政治経済分析」 帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館) |
プログラム
司会 鈴木基史 (日本学術会議会員 京都大学名誉教授)
挨拶 増田弘 (帰還者たちの記憶ミュージアム 館長)
朗読 手記集『平和の礎』より 加藤つむぎ (帰還者たちの記憶ミュージアム 学芸員)
講演1 「歴史資料をAIとともに読む」 大内啓樹 (奈良先端科学技術大学院大学准教授)
講演2 「戦争体験手記を地図で可視化する」 矢野桂司 (日本学術会議会員 立命館大学文学部教授)
質疑応答
※労苦体験手記『平和の礎』は、コチラからご覧いただけます。
プロフィール
鈴木基史(すずき もとし)
京都大学名誉教授。専門は国際関係論、国際政治経済学。数理・計量手法を用いた国際紛争・協調の実証的分析を行う。2020年より日本学術会議会員。主な著書に『国際関係』『平和と安全保障』『グローバル・ガバナンス論講義』(いずれも東京大学出版会)など。
大内啓樹(おおうち ひろき)
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)准教授。専門は自然言語処理と機械学習。地理空間情報(GIS)と自然言語処理(NLP)の融合研究を推進し、大規模言語モデルを用いた歴史資料の分析や実世界地図との対応付けなどを探究している。
矢野桂司(やの けいじ)
立命館大学文学部教授。専門は地理情報科学(GIS)、計量地理学、バーチャル京都の構築や歴史GIS研究。2020年より日本学術会議会員。主な著書に『GIS:地理情報システム』(創元社)、『地理情報システムの世界』(ニュートンプレス)など。
【サイエンスカフェとは?】
科学技術の分野で従来から行われている講演会、シンポジウムとは異なり、科学の専門家と一般の人々が、カフェなどの比較的小規模な場所で、科学について気軽に語り合う場をつくろうという試みです。一般市民と科学者、研究者を繁ぎ、科学の社会的な理解を深める新しいコミュニケーションの手法として世界で注目されています。













