帰還者たちの記憶ミュージアム(東京都新宿区)では、さきの大戦における兵士、戦後強制抑留者(シベリア抑留者)、海外からの引揚者の労苦を後世に伝えるための活動の一つとして、他館との交流事業を行っています。2026年は予科練平和記念館との平和祈念交流展を開催します。
1945(昭和20)年、戦争が終結したにもかかわらず、シベリアを始めとする旧ソ連やモンゴルの酷寒の地において、乏しい食糧と劣悪な生活環境の中で過酷な強制労働に従事させられた方々を、シベリア抑留者と言います。中には、故郷に帰ることなく異国の地で命を落とした方もいました。
漫画家・おざわゆき氏の父親である小澤昌一氏も、シベリア抑留を耐え抜いた一人でした。学生時代に聞いた父の抑留体験は「どんな戦争関連の記録よりも異質」であると衝撃を受けたおざわ氏は、「マンガにしたい」と強く思い『凍りの掌』を執筆しました。
本展では『凍りの掌』複製原画や抑留者が持ち帰った服や日用品などを展示し、絶望の抑留生活の中で生き延びようとした人々の姿、そして、忘れてはならない抑留者の記憶を未来に伝えるおざわゆき氏の執筆活動についてご紹介します。

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イベント 


おざわゆきトークイベント「父と私とシベリア抑留」
日時:7月18日(土) 14:00~ (60分、13:45開場)
会場:予科練平和記念館 情報ラウンジ
参加:無料(常設・交流展示ご見学は観覧チケットが必要です)
定員:60名(先着順、事前申し込み不要)


帰還者たちの記憶ミュージアム学芸員によるギャラリートーク
日時:7月18日(土) 11:00~、9月19日(土)13:00~、12月13日(日)13:00~
会場:予科練平和記念館 20世紀ホール(各回約30分)

おざわゆき プロフィール
愛知県出身。父親のシベリア抑留体験を描いた『凍りの掌 シベリア抑留記』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞。その後、母親の空襲体験をもとにした『あとかたの街』(講談社)を描き、『凍りの掌』とともに日本漫画家協会大賞を受賞。他には『傘寿まり子』(講談社)、『またのお越しを』(講談社)など。

『凍りの掌』同人誌版2巻48ページ
『凍りの掌』同人誌版2巻54ページ
2011年『凍りの掌』原画展(げんがてん)チラシ用書き下ろしイラスト
小澤昌一氏の引揚証明書

平和祈念展示資料館 (総務省委託)