リモートで語り部と当館ビデオシアターをつなぎ、ライブ方式でお話し会を開催します。語り部はリモート出演となります。

※お話し会当日の同時配信は行いません。後日、資料館公式YouTubeチャンネルにてアーカイブ配信を行う予定です。
※都合により、語り部の変更をする場合があります。
※定員は60名様です。先着順でご案内します。
※定員になり次第ご案内を終了します。

出演者


7月20日(日) 14:00
村田 樹美子(むらた きみこ)さん

「おかっぱキミちゃんの引き揚げ日記」
生まれ育った朝鮮から、父の教え子に助けられながら家族が別々に避難し、奇跡的な再会を経て日本へ引き揚げた体験を語ります。

1937(昭和12)年6月、朝鮮・木浦(モッポ)生まれ。
父は傷痍軍人で、日本人学校の教師を務めていた。
1944(昭和19)年、国民学校入学。終戦時2年生 父母と兄弟、6人暮らし 
終戦後、日本人と朝鮮の人との関係が逆転し、成人男性は出頭を命じられ父も連行される。
残された家族は学校の教え子であった朝鮮の人の助けを得て、二手に分かれて釜山を目指した。
釜山で解放された父とも再会でき、一家揃って引揚船に乗ることができた。
1945(昭和20)9月2日、仙崎港に上陸。


8月11日(月・祝) 14:00
黒田 雅夫(くろだ まさお)さん

「今を生きる~満州からの引揚体験~」
農業移民として家族で満州に渡るも、終戦を迎えて難民となり、孤児となって引き揚げた自らの体験を語ります。

1937(昭和12)年3月、京都府生まれ。
1944(昭和19)年6月、7歳の時に両親、弟とともに満州(現・中国東北部)に渡る。
1945(昭和20)年6月、父が召集され、8月のソ連軍の侵攻後、祖父、母、弟と撫順の収容所へ避難。収容所で祖父と母が亡くなり、弟は満州人に預けられる。収容所を脱出し、孤児となって路上生活を送っていたところを、キリスト教団体に助けられる。
1946(昭和21)年7月、葫蘆島から京都府の舞鶴港に引揚げ。そのまま長崎の戦災孤児施設に入れられるが、叔父が迎えに来て、京都府亀岡市の祖母の家に帰る。
2023(令和5)年、『今を生きる~満州からの引き揚げの記録~』を出版。
2024(令和6)年、「援護事業功労者厚生労働大臣表彰」受賞。

平和祈念展示資料館 (総務省委託)